台風3号が関東に接近していた6/27から、2日間に渡り、水田の手取り除草を行いました。
膝まで水に浸かり、腰をかがめた姿勢での水田の手取り除草は、広大な畑の草取りに慣れた社員でも、音を上げてしまうほどの重労働な農作業です。(筋肉痛で階段の登り下りが苦痛になります)
1日目は、午後から雨が降り、雨の中での作業となりましたが、2日目は晴れて作業が捗りました。
今年で10年目となる「秋田県特別栽培農産物」認定のお米の栽培では、農薬や化学肥料を慣行栽培の半分以下にする生産基準があり、出来るだけ農薬を使わないように、また稲の根張りを良くする「撹拌・中耕作業」を兼ねて、除草作業を行っています。
稲の間に生えているのがノビエ等の雑草です。
この雑草を取りつつ、丁寧に稲の根際をかき回します。この「撹拌・中耕作業」が水田内に新鮮な空気を送り込み、根に新鮮な酸素補給と刺激を与え、根張りを促進させます。
また、土入の藁が発酵した有毒ガスを抜く大切な作業にもなります。
根の周りをかき回していると、ヘドロの臭がもの凄くします。どこの田んぼに入っても、藁の発酵したガスの臭がします。このガス抜きがほんと根にいいだろうな~って思います。
手取りによる除草作業をする農家さんはほとんど見かけません。
中には珍しがって車を止めて見学する方もいらっしゃいます。小規模栽培だから出来るもので、作業を出来るだけ楽にしたい・・時代とは逆行しています。
「特栽米」をアピールするパフォーマンスだと言う人も居ますが、パフォーマンスだけでは出来ない作業です(^^)
全ての作業を終えると、稲が健康的で生き生きとして見えてきます。実際に田んぼの中で間近に稲の状態を見れるのもいいものです。