水田の手取り除草(6/25-26)

今年で11年目を迎える「秋田県特別栽培農産物」の認可(特栽米)を受けております水田の除草を兼ねた、中耕作業を二日間に渡り行いました。(6/25-26)

カラ梅雨が続いていましたが、ようやく梅雨らしい天気になってきました。第一日目はどんよりとした曇り空でしたが、実はこの天候の方が作業が捗ります。
本当に良く晴れた日だと、太陽が田んぼの水面に反射して眩しくなりますし、日光は頭と首を直射し、暑さでバテてしまいます。
曇っているとは言え、熱中症には気を付けて作業スタート。

020625-2

膝まで水に浸かり、腰をかがめた姿勢での「中耕・除草作業」がしらかば農園のキツイ仕事ナンバー1と言う社員がいるほどの重労働な作業です。
腰痛と筋肉痛で2~3日は階段の昇り降りが苦痛になるほどです。
小規模な水稲栽培をしているしらかば農園ならではの手取り除草・中耕作業です。大規模な稲作には真似できません。

020625-1

今回の中耕・除草作業の目的は、稲の根の周りを丁寧にかきまわす事で、水田内に新鮮な空気を送り込みます。
次に攪拌・中耕作業が根に酸素補給と刺激を与え、根張りを促進させます。
根の周りをかき回していると、ヘドロ臭がしてきます。これは土中の藁が発酵したガスです。このガスを抜いてあげるのも根の健康を保つことに繋がります。
遠くから田んぼを見ていると匂いはないように思われますが、田んぼの中に入ると、けっこうこの匂いを感じますよ。
大変な作業ですが、稲作をする上で当園で大切にしている作業です。

020625-6

除草している雑草の種類は、葉が矢じり形の「オモダカ」(左側)、肥料成分を非常に吸い取る「シズイ」(右側)やノビエが主になります。

020625-5

第一日目は2枚の田んぼの中耕・除草作業を終えました。

020625-4

二日目は朝からの雨の中での作業でした。
雨で田んぼの中は見えにくくなるものの、作業には問題がないです。
ただ、雨合羽を着ているので中が汗がグジョグジョです。

020626-3

020626-2

020626-4

020626-5

中耕除草作業が終わり、次は田んぼの水を落として乾かす「中干し」期間に入ります。

さすがに3日間は筋肉痛がひどかったのですが、あえて木・金曜日に作業を当てて、土日はゆっくり休んで回復して貰っています。

雑草も見えなくなり、新鮮な空気が根に行き渡ったせいか、健康的で生き生きとして見えます。

 

2020年7月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : 兎澤

菊芋畑の草取(6/19,22)

平年と同じで昨年より1日早い6/14に梅雨入りした秋田県。
梅雨入りはしたもののカラ梅雨が続いており、計画通りに第一回目の菊芋畑の草取りが出来ました。

天候の関係で6/1に種植えを実施した菊芋。3週間ほど経過し、芽が出揃いました。それと同時に雑草も出てきました。

020619-1

雑草が少ない畝もありますが、多い畝はこんな感じです。
まだ、なんとか立ち鎌で除草出来ますが、これ以上おおきくなると、鎌や手取り作業となってしまいますので、雑草駆除は早め早めを心掛けています。

020619-3

草取り二日目は、好天に恵まれした。
こうなると除草した雑草の根がお日様に当たり、すぐに干からびて死んでしまいます。

020619-4

草取りをしている最中に珍客です。
菊芋畑の周りは竹藪になっていますが、ガサガサと音がして、作業している社員が「熊」が出たのではないかと声をあげます。
一瞬ヒヤリとしましたが、カモシカのようです。
↓の写真の赤く〇印を付けた箇所に注目して見てください。けっこう大きなカモシカでした。

020619-6

2016年、タケノコ採りシーズン(5~6月)に農場から直線距離にして3㎞ほどの場所で、「人食い熊被害」があり、4名の犠牲者が出た事件がありました。
農場の周りは根曲がりダケが出るのですが、私も怖くて笹薮に入る事がなくなりました。(被害のあった秋田県鹿角市熊取平、田代平地区では今も入山禁止になっています)
ですから、ガサガサと音がすると、みんな周りを見渡し警戒します。

梅雨の合間の天候にも恵まれ、順調に菊芋畑の一回目の草取りを終える事が出来ました。

 

2020年7月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : 兎澤

マニアスプレッター堆肥撒き

6~7月までは畑づくりの最盛期になります。

毎年6~7月は種まきの最盛期で栽培期間が最も長いゴボウの種まきから始まり、ニンジン、夏大根、そして8月上旬の秋大根の種まきまで、畑づくり~種まき作業を五月雨式に何度も繰り返し行います。

畑づくりは、マニアスプレッダと呼ばれる堆肥を散布する農業機械で、発酵豚糞と食物性有機(籾殻、藁など)を混ぜ合わせ、1年を掛けて腐熟させた自家製有機肥料の散布から始まり、深耕ロータリーで耕転させ、しばらく馴染ませてから、畝立てします。

写真は、トラクターの後ろにあるマニアスプレッターと呼ばれる「堆肥を撒く農業機械」です。
連作障害を避け、昨年休耕地にしていた場所に、自家製の堆肥を撒き散らします。

020619m-1

020619m-2

近くに寄ると凄まじい音がして、堆肥がいきよいよく撒き散らされています。

020619m-3

この後、深耕ロータリーをかけて堆肥と土を混ぜ合わせます。

1年をかけて腐熟させる自家製堆肥づくりは大変ですが、良い野菜作りには良い堆肥、良い土づくりを基本にしています。

 

2020年7月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : 兎澤