雪解けが早かった今年は、5月GW明けの10日から「冬越し牛蒡」の収穫が始まりました。週に2~3回の収穫を5月いっぱい続けます。青森県と秋田県の県境に位置する「田代平農場」では、GW明けは山桜の開花もまだまだです。肌寒い中での収穫です。
牛蒡の葉は晩秋で枯れてしまうのですが、春の訪れと共にまた、新しい葉を付けます。GW明けの葉の大きさは、この程度ですが・・・
5月中旬になると、まるで秋田フキのように葉が大きくなってゆきます。
トラクター後方に大きな爪みたいなプレートが付いていて、土の中の牛蒡を掘り起こしてゆきます。この位、牛蒡の葉が大きいと収穫時に少し邪魔になっています。
今後は、5月下旬の収穫の様子です。
これは牛蒡の葉が大きくなりすぎてしまい、葉をロータリモア(草刈機)で粉砕したため、全く牛蒡の葉が無くなっている状態です。
そのまま葉を伸ばしておくと、牛蒡にスが入っていまい、スカスカな牛蒡になってしまうので、早めに葉を刈っておくのです。
採れた牛蒡。晩秋に収穫した牛蒡と同じく新鮮です。牛蒡本来の香りが強く、シャキシャキしていて美味しかったですよ。
会社での牛蒡洗浄シーン。
春掘りの牛蒡は、土付きのまま冷蔵庫に保存し、その都度、野菜スープの製造に応じて、洗い出します。その方が、断然、日持ちするからです。今年の春堀りも豊作で、今秋に収穫される牛蒡が出るまで、使い続けれる量が採れています。
実は、全国ニュースにもなった「秋田県鹿角市大湯・熊取平地区、田代平地区」での熊被害(死者4名)は、当園農場から直線距離にしてわずか2~3kmの場所です。5月下旬は、タケノコ(ネマガリダケ)採りに来て行方不明になった遭難者を捜索するヘリコプターが農場周辺や頭上を飛び回っていました。当園の田代平農場周辺は、タケノコやキノコなど山の幸に恵まれた、地元では有名なタケノコの産地。年内はもちろん、隣県からもタケノコ採りに訪れます。今年はタケノコが不作で、タケノコが大好きな熊と鉢合わせるケースが続出し、死者4名も出してしまう大惨事になりました。入山規制を敷いても、タケノコ採りの入山者は絶えませんでした。農場の畑のすぐ脇は笹ヤブがあり、休憩時間に畑のすぐ脇でタケノコが採れます。今年は、熊が怖くてどうしても奥に入れませんでしたが、トラクターが鳴り響く農場にまで熊が出没するとは思えませんが、農作業時は十分に注意したいと思っています。