菊芋、わさび大根の定植

本日は、血糖値上昇を抑えるスーパーフードとして、ここ数年大人気の「菊芋」と「わさび大根=山わさび」の定植作業の様子をお伝えします。

菊芋は、ジャガイモと同じように種イモで植えます。種イモは今年4月初めに雪の下から掘り起こしたものを使用しています。
今年の雪解けは平年より一ヶ月も早かったので、今年はそれほど雪に苦労しませんでしたが、昨年の雪の下菊芋の収穫をブログで見て頂ければ
4月でこんなに深い雪の下から収穫するの!?って驚きますよ。

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約20センチくらいの穴を掘り、菊芋一粒を落とし土を被せてゆくだけで簡単です。
もちろん、当園自家製のたい肥を施しています。菊芋はけっこう肥料をくいます。

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株間70センチで畑の端っこまで植えてゆきます。畑の端っこまで長さ100メートルです。人が小さく見えますね。
今年は、この他に「赤菊芋」と呼ばれる紫色をした菊芋も植えています。ノーマルの菊芋に比べ、イヌリンの含有が多めとか・・・昨年、種取りだけで作付し、本格的に今年から赤菊芋を植えています。

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こちらは「わさび大根」の定植作業の様子です。
これも雪解け前に収穫した「わさび大根」のひげ根の部分を20~30センチに切り、斜めに土に挿してゆきます。挿したわさび大根の根が1年を掛けて太くなり、来春、太くなったものを出荷するのです。
通常のわさびの1.5倍辛く、鼻にツーンと抜ける爽やかな辛さが人気のわさび大根=山わさび。北海道産が有名ですが、積雪が2メートルを越す青森県と秋田県の県境に位置する十和田湖近くの広大な田代平農場では、ほぼ北海道と同じような厳しい自然環境ですので、りっぱなわさび大根が育ちます。

 

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次は、菊芋畑の草取り作業の様子をお伝え出来ると思います。今年の菊芋にご期待下さい。

 

2016年6月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : 兎澤

局地的な降雹(ひょう)で農業被害

5月30日の午後3時過ぎ、しらかば農園のある秋田県鹿角市で、局地的に大きな雹(ひょう)が降り、大きな雹でリンゴの中心果が損傷したり、野菜や花きの茎が折れるなどで多大な農業被害が出ました。秋田県鹿角市では連日の熊被害と共に全国ニュースになりました。
本日は「玄米茶」の製造日で、製造が終わり清掃作業をしている時に辺り一面が真っ暗になり、物凄い音で雨と雹が降ってきました。もう6月になろうとしている時期に、こんなに大きな雹は生まれて初めてでした。

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野菜スープ製造工場は、田んぼに囲まれていますが、雹で田の水面が大きく弾いています。外には出れないほど、強烈な勢いで雹が降ってきました。

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大きな被害が出たのは、しらかば農園工場のある大湯地区から数キロの毛馬内地区でした。
従業員のYさん宅では、こんなに大きな雹が降り、雪が降り積もったように雹で覆われていました。

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青森県と秋田県の県境に位置する「田代平農場」では、降雹はなく、雹による農業被害は全くありませんでしたが、鹿角名産の「りんご」やきゅうり、花きなどで被害が大きかったようです。
もし、田代平農場でこんな大きな雹が降っていたら、定植したばかりの菊芋で甚大な被害が出たかと思うとゾッとします。

 

2016年6月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : 兎澤

田植え

汗ばむほどの好天に恵まれた5月20日に今年の田植えを行いました。
今年で7年目を迎える「秋田県特別栽培農産物」の認可受けている「あきたこまち」です。慣行栽培の半分の農薬と化学肥料を抑えた生産基準ですが、当園では、さらに農薬カウントを減らす努力で、低農薬栽培をしています。
今回移植している苗は、育苗時に農薬を使わない「温湯消毒」をしています。

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田植え機に側条用肥料を追加している様子です。
側条用肥料とは、移植時に田植え機が苗の根本に施してくれる肥料(基肥)です。

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これが当園で使用している側条用肥料です。100%完全有機肥料です。
昨年、全国ニュースになった秋田県の会社で肥料の偽装表示事件があったこと覚えていますでしょうか。あの時は、特栽栽培米の認可が取り消しになった農家や農業法人が沢山ありました。
当園の特別栽培米も栽培記録、どんな肥料を使ったか等を再チェックされましたが、偽装肥料は使用していませんので、直ぐに再度、特別栽培農産物の認可がおりました。
使う側は成分表示を信じて使っていますし、特に特栽米での肥料成分の配合等は厳密にチェックされますので、偽装肥料を使ってしまった農家さんは怒りが込み上げてくると思います。

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田植えが終わった後は、補植作業です。
今の田植え機は、欠株がないと言いますが、苗も余っていましたので、田んぼに入り、1本苗や欠株がある場所に手で植えてゆきます。

 

 

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お天気にも恵まれて、良い田植えが出来ました(^^)

2016年6月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : 兎澤

冬越し牛蒡(ゴボウ)の収穫(5月)

雪解けが早かった今年は、5月GW明けの10日から「冬越し牛蒡」の収穫が始まりました。週に2~3回の収穫を5月いっぱい続けます。青森県と秋田県の県境に位置する「田代平農場」では、GW明けは山桜の開花もまだまだです。肌寒い中での収穫です。
牛蒡の葉は晩秋で枯れてしまうのですが、春の訪れと共にまた、新しい葉を付けます。GW明けの葉の大きさは、この程度ですが・・・

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5月中旬になると、まるで秋田フキのように葉が大きくなってゆきます。

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トラクター後方に大きな爪みたいなプレートが付いていて、土の中の牛蒡を掘り起こしてゆきます。この位、牛蒡の葉が大きいと収穫時に少し邪魔になっています。

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今後は、5月下旬の収穫の様子です。
これは牛蒡の葉が大きくなりすぎてしまい、葉をロータリモア(草刈機)で粉砕したため、全く牛蒡の葉が無くなっている状態です。
そのまま葉を伸ばしておくと、牛蒡にスが入っていまい、スカスカな牛蒡になってしまうので、早めに葉を刈っておくのです。
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採れた牛蒡。晩秋に収穫した牛蒡と同じく新鮮です。牛蒡本来の香りが強く、シャキシャキしていて美味しかったですよ。

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会社での牛蒡洗浄シーン。
春掘りの牛蒡は、土付きのまま冷蔵庫に保存し、その都度、野菜スープの製造に応じて、洗い出します。その方が、断然、日持ちするからです。今年の春堀りも豊作で、今秋に収穫される牛蒡が出るまで、使い続けれる量が採れています。

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実は、全国ニュースにもなった「秋田県鹿角市大湯・熊取平地区、田代平地区」での熊被害(死者4名)は、当園農場から直線距離にしてわずか2~3kmの場所です。5月下旬は、タケノコ(ネマガリダケ)採りに来て行方不明になった遭難者を捜索するヘリコプターが農場周辺や頭上を飛び回っていました。当園の田代平農場周辺は、タケノコやキノコなど山の幸に恵まれた、地元では有名なタケノコの産地。年内はもちろん、隣県からもタケノコ採りに訪れます。今年はタケノコが不作で、タケノコが大好きな熊と鉢合わせるケースが続出し、死者4名も出してしまう大惨事になりました。入山規制を敷いても、タケノコ採りの入山者は絶えませんでした。農場の畑のすぐ脇は笹ヤブがあり、休憩時間に畑のすぐ脇でタケノコが採れます。今年は、熊が怖くてどうしても奥に入れませんでしたが、トラクターが鳴り響く農場にまで熊が出没するとは思えませんが、農作業時は十分に注意したいと思っています。

 

2016年6月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : 兎澤