5月19日に田植えしてから、6週間後の6月26-27日の二日間をかけて、田の除草を行いました。
今年で8年目を迎える「秋田県特別栽培農産物」(特栽米)では、厳しい生産基準があり、化学肥料、農薬は慣行栽培の半分以下しか使用出来ません。
当園では、最低限の農薬使用に抑え、手作業にて除草作業を行っています。手作業での除草作業は、大規模栽培化している稲作では本当に珍しいと思います。
除草作業スタート!いつもの年より雑草が多いな~
手作業による除草には、2つの理由があります。
まず一つ目は、除草のためです。2つ目は、「撹拌、中耕作業」として、根の周りを丁寧にかき回し、水田内に新鮮な空気を送り込み、根に酸素補給と刺激を与え、根張りを促進させるためです。
根の周りをかき回すと、ワラが発酵したガスのヘドロの様な匂いがしてきます。撹拌・中耕作業は、この有毒ガスを抜いてあげる作業です。
これを行うと、本当に根が活き活きとして見えてきます。
農場作業に慣れているしらかば社員でも、中腰で1日中、田んぼに抜かりながらの除草は、本当にキツイ作業です。
しらかば農園の農作業の中でもトップクラスのしんどさ・・・です。
時折、腰を伸ばします。水田なので、腰をおろして休むことも出来ません。
(私は二日間の除草作業で、今日は階段の昇り降りがかなり苦痛でした・・・毎年の作業でもこれだけは慣れません)
とは言え、出来る限り農薬を抑え、安全と美味しさを追求した米づくりのため、今年も頑張っています。
雑草は、ヒエ、シズイ、オモダカ、クログアイ・・・など、特に1枚目の田んぼは草が多かったです。
今年は春先からの低温で分けつがなかなかとれていないと周りから聞きますが、当園の田んぼではまずまずな感じです。
これからは、有毒ガスを抜く、過剰な分けつの抑制、根張りを強くする、田の中の土を固くさせ、収穫作業を容易させる等が目的な「中干し」という栽培工程に入ります。
完全に田んぼから水を抜き、梅雨時期の天候によりますが2週間程度入水せずに土を固くビビが入るほどに乾かします。
中干しまで後1週間程度でしょうか・・・
6月21日に梅雨入りとなりましたが、梅雨の晴れ間を利用して除草作業を無事に終える事が出来ました。