第一回目の当園水田の除草作業の様子です。
今年で6年連続となる「秋田県特別栽培農産物」(特栽米)の認定を受けている「水田」です。
東北北部(青森、岩手、秋田)の梅雨入りは、平年であれば6月14日です。昨年は6日と少し早めでしたが、本日(6/23現在)も好天に恵まれ、暑さとの戦いになりました。
しっかし、毎日暑く、本当にこれから梅雨が訪れるのでしょうか・・・
今どき、水田に入り除草する人はほとんど居ません。昔はおばあさんが腰をかがめて雑草取りとしていた風景を良くみましたが、効き目のある良い除草剤が出ていますし、農薬使用と共に労力の軽減化で田んぼに入る人は居なくなりました。
しらかば農園では、膝まで水に浸かり、中腰で行う大変苦痛な水田の草取りを毎年行っているかと言うと、理由は2つあります。
一つ目は、特別栽培米なので、農薬を使用する成分、使用数に制限があるためです。いくらでも農薬を軽減させて低農薬米にするかが課題の一つで、慣行栽培の半分が特別栽培米の基準ですが、昨年は1/3の農薬のみ
を使用しお米を作りました。
二つ目は、除草と同時に丁寧に根ぎわをかき回し(撹拌)を行い、中耕作業によって、根に新鮮な酸素を補給し、根に刺激を与え、根張りを促進させるためです。
根ぎわを撹拌していると、ヘドロのような臭いがしてきます。
田んぼの土の中には、稲わらがすきこまれていますので、ガスが発生しています。手で撹拌・中耕作業を丁寧に行うことで、ガス抜き効果があり、根ぐされがありません。
元もと、はさがけによる天日乾燥を行っていて、稲わらは全て農場のたい肥づくりに使用していますので、他の田んぼよりは稲わらなどによるガス発生が少ない方ですが、撹拌作業によって、ヘドロのようなガスが出てくるのがはっきりと分かりますね。
根の周りの土を入れ替えるように、しっかりと中耕作業を行いますので、新鮮な空気が根元に入ります。
草取り作業と撹拌・中耕作業を行うと、苗がすごく元気になったように生き生きして見えるます。気持ちい~って言っているようです(笑)
5~6月と好天に恵まれ、気温も高めに推移していますので、分けつも早いため、これから「中干し」期間に入ります。