今年に入って最初の農作業は、4月下旬に行われた「冬越しの菊芋」の収穫作業です。
秋田県と青森県の県境に位置する十和田湖近くの「田代平農場」は、雪深く2メートル以上の積雪があります。平年であれば、4月上旬に雪の深さが1メートル位になった時に大型ユンボで雪の下から菊芋を掘り出すのですが、今年は4月上旬~中旬にかけて数回の積雪があったり、その後の雨の影響で、雪の下からの収穫作業をタイミング良く出来ませんでした。
一回目の収穫作業は4月23日に行われています。
菊芋を植えた畑は日当たりも良い場所ですが、違う場所に行くとまだまだ雪が多く残っています。
収穫作業は、大型パワーショベルで菊芋の塊根部を掘り起こし、手作業で収穫してゆきます。大きな菊芋がゴロゴロ収穫されていますね。
収穫2日目以降は、すっかり菊芋畑も乾燥し、トラクターが入れるようになったので、昨年秋同様にトラクターによる掘り起こしで、収穫作業を進めました。
菊芋は、暖かくなると直ぐに芽を出してきますので、春収穫作業は時間との戦いです。また、厳しい冬を越し、菊芋自体が甘くなっている為、腐ったり、日持ちもしないのが春収穫菊芋の特徴です。
正直、今回は天候の関係もありましたが、収穫作業が3週間ほど遅れたのは収量や品質にも影響が出ます。
いつもは保存がきく、土付き菊芋で出荷するのが通常ですが、今回ばかりは、収穫作業が遅れたためにしっかりと洗浄し、菊芋の廃れを取り除いての出荷作業となりました。
綺麗に洗浄し、乾燥させています。その後、廃れや形の悪いものを取り除き、良いものだけを出荷しています。
菊芋は、収穫したては新鮮で肌が白く、日を追うごとに皮の色が黒ずんでいきます。
特に春収穫の菊芋は、あまり貯蔵性が良くありません。長く菊芋を保存して食べたいお客様も大勢いらっしゃいますが、今回は洗浄したものを中心に発送しています。
お陰様で、毎日の出荷量も多く、あっと言う間に春収穫分は無くなりそうです。
菊芋商品は、チップス、粉末、サプリメントなど多くありますが、生で食べれる内は「やっぱり生食」を1番お勧めします。
秋収穫した菊芋に比べ、シャキシャキした食感は変わりませんが、甘みが増しています。
現在、菊芋の生出荷を行っているのは、しらかば農園と北海道の生産者くらいでしょうか・・冬と今しか食べれない菊芋、残りわずかですが、是非、食べて下さい。
ヤフーショッピングしらかば農園店、アマゾンしらかば農園店、自社HPで販売しています。