大好評の菊芋とわさび大根(山わさび)の植え付け作業の様子を紹介します。
菊芋は、昨年は春先になって芽が出た菊芋を掘り起し、定植させましたが、今年は4月初めに雪の下から収穫した菊芋を「種芋」として使う事にしました。
これが今年の菊芋畑です。昨年より2倍近く作付面積を増やしています。手前に見える青いコンナテに「種芋」となる菊芋が入っています。
今まで会社の大型冷蔵庫に入れて保管していたものの、4月後半になる頃には芽を出してきました。
菊芋の植え付けは、深さが約20cm、株間を70cmを開けて、種芋を落としてゆきます。その後、両脇にある畝を崩し、種芋に土を掛けてゆきます。
1畝の長さが100m。中腰のまま土をかぶせてゆきますので、なかなか骨が折れる作業です。
菊芋は草勢が強く、気候や土壌を選びません。ヨーロッパでは、ジャガイモ栽培が不適な土地で、菊芋が栽培されているらしいので、よっぽど生命力が強いです。
菊芋の栽培で気を付けたいのは、肥料成分を多く必要とすることと、連作が出来ない点です。また、当園の菊芋は背丈が2~3メートルになりますが、風が強い場所では、倒伏する恐れがあります。
田代平農場は風が強く、冷涼な高原。本来であれば、支柱を立てるのですが、深めに種芋を植えて、根の張りを良くする事で、よっぽどでない限りは倒れません。
菊芋を栽培してみたいと考えている方も多いと思いますが、連作が出来ないのと、一度畑に植え付けてしまうと、根絶えさせるのが容易ではありません。根絶えさせるには、強い除草剤を散布する必要があります。
当園では北海道のように広大な畑地を所有しているので、除草剤を散布して根絶えさせる事はありませんが、一度栽培すると除草剤を散布しない限りは、収穫しそこねた菊芋が一斉に芽を出し、勝手に菊芋が育ってしまいます。
連作するとダメと言われていますが、栽培は出来ますがあまり菊芋自体が大きくならないような気がします。
植え付けが終わると定期的に草取りを行って栽培管理をします。さて、今年も沢山良い品質のものが採れますように!
続いては、「わさび大根」の植えつけ作業です。
わさび大根の植え付けは少し変わっています。わさび大根は、種芋とかそうゆうのではなくて、今年の春先に収穫したわさび大根のひげ根を再度、土に植え返し、植えたひげ根が1年をかけて太くなり、来春に収穫出来るようになるのです。
ブログでわさび大根の収穫の様子を写真で掲載しましたが、わさび大根には沢山のひげ根が付いたまま収穫されますので、丁寧にひげ根とわさび大根(本体)を切り離し、ひげ根を植え付けます。
当園の植えつけ方は、色々と試しましたが、ここ数年はこのような感じです。
長いパイプを使用し、畝に斜めに差し入れます。そこに太目のひげ根を差し込みして、土をかぶせてゆくだけです。
しばらくすると芽が出てきて、大きな葉をつけて成長してゆきます。菊芋同様に栽培上、特別に注意する点はあまりないのですが、草取りや害虫などで葉が食べられてしまわないように気を付けます。
こんな感じで畑を作ったら、手作業で植え付けてゆく作業を繰り返し行い、終了です。
本わさびの1.5倍辛いと言われている「わさび大根」。爽やかでツーンと鼻に抜ける極上の辛味がクセになります。
わさび大根も残りわずかとなっています。是非、お試し下さい。