4月1日から2日間、雪の下から掘り起こす「菊芋収穫」を行いました。
全国の桜の便りが聞こえてくる中、秋田県と青森県の県境に位置する十和田高原「田代平農場」では、写真を見て分かるように、場所によっては2メートル近くある積雪があります。
これを重機(バックホー)で除雪しながら、畑を出して、菊芋を収穫します。
昨年、春収穫用に残していた菊芋畑をバックホーで掘り起します。まだこんなに雪があるとは、社員も久しぶりに農場に来て、驚いています!
その次に、手で土を掘り返したり、スコップを入れて、菊芋を見つけ出し菊芋を収穫してゆきます。
菊芋は割と地表から浅い場所に芋が出来るため、そんなに深くスコップを入れなくても出てきますが、広範囲で芋をつけるため、見つけ出すのに苦労しました。
秋収穫は、トラクターにジャガイモ堀り機を取り付けて収穫しますので、手で掘り起こす必要はないので、本当に苦労しますが、雪の下から菊芋を見つけた時は本当に嬉しくなりますね。
収穫した菊芋です。雪の下からの収穫していますので、冬越しすると風味が増し、甘みが強くなると言われています。秋収穫時と同様にシャキシャキ感が強く、新鮮さを感じました。生サラダにして戴きましたが、すごく風味が増して美味しかったですよ。
泥が沢山ついていますので、収穫後にある程度、土を取り除いてから風に当てて、表面についている土を乾かしてから冷蔵庫に格納します。
午前11時頃、降雪となり、気温が-2度まで低下・・・本当に寒かったです。でも、良い菊芋が沢山収穫出来て、ほっとしました。
2日目は、圃場を変えての収穫です。2日目は、快晴で前日のような寒さに耐えての収穫ではなく、少し汗ばむくらいの陽気でした。
農場の雪解けはゴールデンウィーク明け頃です。当然ながら、菊芋畑には、車やトラックでは行けません。収穫した菊芋は、運搬車で運び出します。また、農場入口から、この畑までは1キロメートル徒歩で雪の中を歩いてゆきます。
前日と違い、雪が解けて泥まみれの収穫作業となりました。
昨年収穫分は3月中には完売し、お客様からの「生菊芋」の問合せが数多くあり、当園では初めての「冬越し菊芋収穫」になりましたが、これでお客様のご要望にお応え出来そうです。
菊芋は、皮が薄く、コルク層がないため、大変傷つきやすく、保存性があまり良くありません。大量に収穫しても、春先になると芽が出たり、赤く変色してしまいます。
苦労はしましたが、お客様が満足出来る、新鮮な「菊芋」の生出荷が来週から出来そうです。
全国でも大変珍しい「冬越し菊芋」は数量限定発売です。是非、ご賞味下さいませ。