秋田県鹿角市の稲刈りは、連日の降雨で遅れ気味ですが、本日(10/13)現在、7割は終わった感じがします。
さて、稲刈りと同時にスタートするのが、しらかば農園の「モミガラ集めと運搬」になります。
しらかば農園では、自家製有機肥料を使い健康な「土づくり」を行い、生命力溢れる作物を育てるのをモットーとしています。そこで、自家製有機肥料に欠かせないのが、家畜し尿糞から出来た「発酵たい肥」と今回紹介する「モミガラ」です。
モミガラは、稲を収穫して、籾ずりをした際に出る籾(モミ)の殻です。モミガラをたい肥の材料に使うと、土が柔らかく通気性の良い土づくりに役立ちます。
市内各地の農家や共同組合からミモガラを集めます。昨年集めたモミガラを田んぼの面積に換算すると東京ドーム13個分の広さになります。
本日貰い受けしたのは、鹿角市八幡平の某共同組合。ローダーを使って、当園の4トントラックに積み込みします。
4トン車は、コンパネでアオリを高くする「モミガラ運び仕様」。
沢山積み込むために、人の足で踏み固め、その上にまたモミガラを入れてゆきます。フカフカなモミガラを踏み固めるのはかなりの重労働・・・それにモミガラが目やのどに入るため、私はマスクと水泳で使用する水中メガネ(ゴーグル)を着用しています。
4トン車いっぱいに積み込まれた「モミガラ」・・・これを田代平農場のたい肥舎まで運搬します。
収穫の秋を迎え、大根やニンジン、ゴボウの収穫の合間を見ながら「モミガラ」を運搬しますので、早朝や夕方遅く、休日になってしまい、農場担当者にとっては一番忙しい時期になります。
このモミガラ運びは、9月末から農場に雪が降る12月初め頃まで行い、大量のモミガラを市内各地より集めます。現在、契約している農家さんや共同組合は、五箇所。モミガラが溜まり次第、各農家をまわり、集めています。
手間とコストのかかる有機肥料づくりですが、動物性有機(発酵豚糞)と植物性有機(モミガラなど)をバランス良く混合し、微生物による分解、腐熟させた有機肥料づくりは、健康的な土づくりに繋がり、土力を高め、植物本来の生命力を高めた野菜づくりには欠かせません。農場担当者は、今から来年以降のたい肥づくりの為の材料集めを行っています。