畑づくりと種まき作業

今日は、畑づくりと種まき作業の様子をお伝えします。

この日は、ニンジン畑の種まき作業でした。6月~8月上旬までは、畑づくりと種まきの最盛期です。次々に畑づくりが行われ、五月雨式に「種まき作業」が繰り返されます。

まずは、下の写真の「マニアスプレッター」と呼ばれる「たい肥撒き機」で、自家製有機肥料を畑に撒きます。
自家製有機肥料は、昨年米農家や農業法人から集めた「モミ殻」としらかば農園近くの養豚場から貰い受けた「トン糞」、それにワラや野菜スープの残渣を混ぜ合わせた「付加価値」を高めた「たい肥」です。
動物性有機(発酵豚糞)と植物性有機(籾殻等)をバランス良く混合し、微生物による分解、腐熟させた有機費用を使った健康的な土づくりは、土力を高め、植物本来の生命力を高めた野菜づくりには欠かせません。

昨年集めた籾殻は、籾殻を田んぼの面積に換算すると、「東京ドーム13倍」の広さに該当します。籾殻は柔らかく通気性の良い土づくりに役立ちます。
1アール当たり、5トンの自家製有機肥料をこのマニアスプレッターで撒きます。

有機肥料を使うとなぜいいのか?
コストのかかる有機肥料づくりですが、しらかば農園ではこのスタイルを創業以来20数年続けています。
工場で科学合成して製造する化学肥料は効率的で近代農業を支えてきましたが、畑の土が痩せてゆきます。有機肥料は肥料成分は少なく即効性もありませんが土壌環境に優しく、植物の成長に応じて、土の中から少ししかない栄養素を必死に取り込もうとするため、幹が太く葉が大きく、実の細胞が細かくなります。植物本来の生命力を高め、たくましく美味しく育てます。

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有機肥料を撒いて、トラクターで2度平打ちして、畑と有機肥料を馴染ませます。

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最後に種まきを行います。
播種機を取り付けたトラクターで、種を落としてゆきます。

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とても時間が掛かりますが、ゆっくり丁寧に畑づくりと種まきを行なっています。

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2015年7月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : 兎澤