実りの秋、収穫の秋を迎えています。
今年の夏大根は、6月~7月の高温による生理障害で平年に比べ大幅に収量ダウン。大根を収穫した際のずっしりとした手応えのないまま終わってしまいましたが、 10月1日から始まった秋大根の収穫は写真の通り、大豊作となっています。
実はこの日の収穫量は、6トン。中には1本当たり1キロ近くの大根もあれば、小さいものもありますが、平均で1本500gとしても12,000本の収穫になります。これを本日は8名で作業したので、一人当たり約1,500本、掘り取った勘定になります・・・これじゃー腰が痛くなるのも分かります。
この大根畑は長さが100メートルありますが、発芽率も良く、欠株もなく、軟腐病にもかかっていませんので、本当に抜き取りが大変でしたが、これがいつもの大根堀り。嬉しい悲鳴です。
寒暖の差が激しくなってくると大根は丸々と肥大してゆきます。今回はそこそこの大きさで収穫しています。それは、大根(根)を大きくさせすぎると、大根の葉も大きくなり過ぎたり、葉が老いてしまい、葉の柔らかさがなくなってしまうからです。
当園の野菜スープには欠かせないのが大根の葉です。収穫した後にハウスに干して乾燥しますが、あまり大きくなり過ぎると、うまく乾燥出来ないからです。もう3~4日間置くと、大根(根の部分)はもっと大きくなったと思いますが、大きいサイズになると貯蔵性も悪くなりますので、この位が丁度良い大きさです。
上の写真は、大根(根)と葉を切り離しているところです。
その後、大根を袋に詰める作業があり、大根葉を縄で結んだりする作業を経て、大型トラックに積み込んで野菜スープ製造工場に運んで行きます。
この次の日が、台風21号が温帯低気圧に変わり、東北北部、北海道で爆弾低気圧による暴風被害が出た大荒れの日となりました。大根洗いの日でしたが、風にあおられ大変な作業となりました。