水田管理

久しぶりの農場ブログになります。

農作業繁忙期になり、すっかりご無沙汰しておりました。

ブログ再開は、稲作からスタートします。
台風9号が過ぎ去った後の青空です。秋田県鹿角市では台風による被害はほとんどありませんでした。気温もグングン上がっていますが、本日の水田の様子です。
出穂から約3週間ほど経過し、稲穂の頭が垂れてきました。まだ、8月下旬ですので、完全落水まであと少しです。

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これまでの水田管理の様子をお伝えします。

これは6月16~17日の手作業による第1回目の水田除草作業の様子です。この日は、雨模様で、しらかばの社員も雨合羽を着ています。田植えから約1ヶ月経過した頃です。
今年で7年目を迎える「秋田県特別栽培農産物の認定米」の水田です。特栽米は、農薬の使用量、回数に制限があります。当園の場合は、農薬使用を慣行栽培の半分以下で栽培していますので、なるべく農薬を使わないように最低2回は除草作業で田んぼに入っています。

膝まで水に浸かり、腰をかがめた無理な姿勢での除草作業は、広大な畑の草取りに慣れた当園従業員でも音をあげてしまうほど重労働な作業です。また雨合羽を着ているので中は汗ダクです。
私も2~3日間は筋肉痛で、階段の昇り降りに苦労しますが、綺麗に除草された田んぼを見ると、スッキリした気分になります!

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次の除草作業は、7月上旬に行われました。田植えから一ヶ月半経過しています。

私達の稲作では、水田の除草と同時に撹拌、中耕作業も行います。栄養成分を吸われるノビエやシズイなどの雑草駆除と同時に、丁寧に根ぎわをかき回し、水田内に新鮮な空気を送り込み、根に酸素補給と刺激を与え、根張りを促進される作業です。
根の周りをかき回していると、土中の藁が発酵したガスが出てきて、ヘドロの臭いがしますが、この作業を終えると、すごく稲が元気に見えてくるんですねー。きっと、新鮮な空気が送り込まれて、生き生きしているのでしょう(^^)

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何度除草しても生えてくる雑草です。当園の水田で多く見かけるのは、左側の「シズイ」、右側の矢じりの葉になる「オモダカ」とノビエです。特にオモダカは、根の下に塊茎をつけて、それが来年の種になってまた生えてくるので、根のごと上手にひっこぬいて種を残さないようにします。水田一往復で、腰にぶら下げているカゴいっぱいに入ります。

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下の農機具は、「溝切り機」です。6月下旬に中干し(田んぼに水を入れないで田んぼを干し、ガス抜きする)から数日後に行う作業に使う農機具です。
一人で作業していますので、作業風景は写真で撮れませんが、この溝切り機を使って、田んぼに深い溝を作り、水田の水はけを良くし、水管理の効果を高めます。

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特にこの圃場は、水はけがあまり良くないので、こまめに溝を切ります。

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縦横に溝を切り、溝を手で繋げます。

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畦畔草刈り作業は、田植え前~稲刈りの間で、4~5回ほど実施します。

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そして、本日の稲穂の状態です。

刈り取りまで、まだ一ヶ月ほどあります。これから穂がどんどん実ってゆき、黄色になってゆきます。

しらかば農園では、刈り取り後もはさがけによる「天日乾燥」で、稲穂の栄養、油分をたっぷり吸収させた艶々したお米づくりをしていますので、新米出荷は10月下旬~11月上旬になる予定です。
後は、台風などの被害にあわず、順調に実ってくれるのを祈るばかりです。

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2016年8月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : 兎澤