雪の下 菊芋の収穫(第1日目)

久しぶりのブログになります。

今年最初の農作業は、雪の下から掘り起こす「菊芋収穫」作業です。
昨年晩秋に収穫した「菊芋」は、テレビや雑誌でスーパーフードとして取り上げられ、「生食」の菊芋はあっと言う間に売り切れてしまいました。
その後、全国からのお問い合わせが多い中、秋田県と青森県の県境に位置する十和田湖近くの「田代平農場」では、雪をかきわけての菊芋収穫作業が4月10日より開始されています。

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4月10日は、快晴の元での収穫作業となりました。気温は8℃。まだまだ寒いのですが、春めいた日差しで農場にも少しずつ春が近づいています。

下の写真は、3月23日から開始した「菊芋畑」の除雪作業です。東京では桜が開花した頃です。今冬は、1月はあまり降雪がなかったのですが、2~3月と降雪が多く、平年並の降雪量で、3月に入っても気温が低く、雪解けが進んでいませんでした。
田代平農場の積雪は2メートルを越し、冬期間は閉鎖されるほど、厳しい自然環境です。

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<3月23日の菊芋畑の除雪作業>

晩秋収穫の菊芋は、ジャガイモ収穫機で収穫しますが、春の畑はぬかるんでトラクターが入れません。大型ユンボで土を掘り起こし、手作業にて収穫します。
除雪されているとは言え、土はもの凄く冷たいです。土の中から菊芋を丁寧に掘り起こし、収穫しています。

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積雪2メートルを越す厳しい自然環境の中で、菊芋は甘みと風味が強くなり、とても美味しなりますが、晩秋収穫したものより残念ながら日持ちはしません。

どうして、わざわざ除雪してまでも雪の下から菊芋を掘り起こすかと言うと、菊芋は暖かくなると、すぐに芽を出してしまいますので、冬眠中の菊芋を掘り起こすのです。
雪国ならではの今が旬の菊芋です。

2017年4月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : 兎澤