今朝の天気は、快晴。朝8時半時点の気温は、21度で爽やかな風が吹いていましたが、最高気温が27度まで上昇する予報です。
秋田の梅雨は、カラ梅雨で有名です。6月中は今年もあまり降りませんね~。
6月の水稲栽培は、地温を高めるための浅水による水管理、畦畔草刈り、雑草対策、そして6月下旬からの「中干し」です。
「中干し」とは、目標とする穂の数とほぼ同じ数に株分かれしたら(有効茎数の確保)、田んぼの水をすべて抜いて土を乾かす事によって余分な茎数を抑える栽培工程です。
この時期は、どんどん茎数が増えてゆきます。この茎数が増えてゆくことを分けつと言いますが、有効茎数を確保したら、即座に分けつを抑える事で、大粒で美味しいお米を生産することが出来るのです。
また、中干しすることで、稲の根に有害な土の中での有機物の分解から出るガスを抜いて新鮮な空気を入れ、根の張りを促進させます。
こうして、しっかり中干しを行うことで、倒れることのない、健康的で丈夫に根が張った稲を育てます。
中干しの目安は、田植え後35日頃と言われていますが、稲の発育状況、天候によって変えてゆきます。
当園のあきたこまちの場合、1株辺り20本の茎数を確保出来たら、中干し開始のタイミングになります。
今年は、田植えからの好天で分けつも良く進み、早めの中干しが出来ています。稲も健康的で力強い感じがします。
中干し開始直後の田んぼの様子です。
低い所にまだ水が残っていますが、落水させていますので、これからどんどん日干ししてゆきます。
田んぼも全て真っ平ではないので、高いところでは水はけも良いため、すでに土壌が乾いて、ひび割れしているところもありました。
田面に足跡が沢山ついていますが、前回行った手作業による除草作業時の足跡です。今のところ、雑草もなく、いい感じで除草されています。
中干しの期間は、天候にもよりますが、2~3週間ほどで、田面に亀裂が生じ、軽く足跡が付く程度が標準的です。
しらかば農園の場合は、「はさがけ」による天日乾燥を行いますので、通常よりもガッチリと固く田面を乾かします。
今年は、冷夏が予想されますので、早めに有効茎数を確保し、しっかりと中干しさせるなど、早め早めに栽培工程を進めるようにしています。梅雨が長引き、中干しが出来ない年もあったりしますので、天候に合わせた栽培管理を心掛けています。