ニンジン畑とゴボウ畑の除草作業(7/6-7)

九州北部の大雨にて甚大な被害に見舞われました地域の皆様には心から御見舞を申し上げます。
しらかば農園のある秋田県鹿角市では、2013年8月に1時間に108mmの局地的豪雨で、多大な被害を受けました。テレビの映像を見て、あの時の状況を思い出しました。河川の氾濫により田んぼや畑に激しい濁流が押し寄せ、なす術がなく自然災害に対する人の無力さを痛感し、田んぼを見に行った私自身、身の危険を感じる恐怖を覚えました。雨が落ち着き、一刻も早い復旧を心から申し上げます。

さて、梅雨の合間の晴れた日を利用して、ニンジン畑とゴボウ畑の除草作業に行いました。
昨日(7/6)は、ムシムシとした天気でしたが、風が吹き、除草作業はやりやすい方でした。

梅雨の途中や梅雨明けに農場に行くと、びっくりする位、草が伸びています。
このニンジン畑も、つい2週間前に一度除草したばかりですが、びっちりと草で覆いかぶさっています。
草とり鎌や立鎌を使い、除草しています。

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まだ、芽が小さい内なので、間引き作業は梅雨明け位になる予想です。

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そして、本日(7/7)は、涼しい農場でも27度まで気温が上昇。昨日と違って、畑の土の色が違いますね。乾燥しています。
昨日、残した4畝の除草をして、午前10時にはニンジン畑(1回目の収穫予定の畑)の除草は完了です。見違えるようになりました。

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続いて、ゴボウ畑の草取りです。
芽の周りの草取りをしていると、ネキリムシが土の中から出てきました。ネキリムシによる食害も見受けられ、発見したネキリムシは即刻、潰してしまいます。

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これが播種から約一ヶ月後のゴボウです。栽培期間は9ヶ月。これから、どんどん成長してゆき、大きな秋田フキのように葉が大きくなりますよ。

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来週も梅雨の合間を見ての草取り作業が続きます。

 

 

2017年7月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : 兎澤

田の除草作業(6/26-27)

5月19日に田植えしてから、6週間後の6月26-27日の二日間をかけて、田の除草を行いました。
今年で8年目を迎える「秋田県特別栽培農産物」(特栽米)では、厳しい生産基準があり、化学肥料、農薬は慣行栽培の半分以下しか使用出来ません。
当園では、最低限の農薬使用に抑え、手作業にて除草作業を行っています。手作業での除草作業は、大規模栽培化している稲作では本当に珍しいと思います。

除草作業スタート!いつもの年より雑草が多いな~

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手作業による除草には、2つの理由があります。
まず一つ目は、除草のためです。2つ目は、「撹拌、中耕作業」として、根の周りを丁寧にかき回し、水田内に新鮮な空気を送り込み、根に酸素補給と刺激を与え、根張りを促進させるためです。

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根の周りをかき回すと、ワラが発酵したガスのヘドロの様な匂いがしてきます。撹拌・中耕作業は、この有毒ガスを抜いてあげる作業です。
これを行うと、本当に根が活き活きとして見えてきます。

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農場作業に慣れているしらかば社員でも、中腰で1日中、田んぼに抜かりながらの除草は、本当にキツイ作業です。
しらかば農園の農作業の中でもトップクラスのしんどさ・・・です。
時折、腰を伸ばします。水田なので、腰をおろして休むことも出来ません。
(私は二日間の除草作業で、今日は階段の昇り降りがかなり苦痛でした・・・毎年の作業でもこれだけは慣れません)

とは言え、出来る限り農薬を抑え、安全と美味しさを追求した米づくりのため、今年も頑張っています。

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雑草は、ヒエ、シズイ、オモダカ、クログアイ・・・など、特に1枚目の田んぼは草が多かったです。

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除草が終わった田んぼの様子。

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今年は春先からの低温で分けつがなかなかとれていないと周りから聞きますが、当園の田んぼではまずまずな感じです。
これからは、有毒ガスを抜く、過剰な分けつの抑制、根張りを強くする、田の中の土を固くさせ、収穫作業を容易させる等が目的な「中干し」という栽培工程に入ります。
完全に田んぼから水を抜き、梅雨時期の天候によりますが2週間程度入水せずに土を固くビビが入るほどに乾かします。

中干しまで後1週間程度でしょうか・・・
6月21日に梅雨入りとなりましたが、梅雨の晴れ間を利用して除草作業を無事に終える事が出来ました。

2017年6月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : 兎澤

菊芋畑の草取り

菊芋の植え付けを行ってから約2週間後の「菊芋畑」の様子です。
まだ芽が出てきていませんが、雑草が生えてきたので、早めの除草作業をします。また、この圃場は、昨年まで休耕していたせいか「シノビ」と呼ばれるやっかいな雑草が多く生えていました。
全国的には「ギシギシ」と呼ばれており、道路、畑、畦道・・・いろんなところで生えている雑草ですが、これを駆除するのは厄介です。畑づくりの前に農薬散布で、駆除しておけばいいのですが、特別な理由がない限りは全て手作業で除草してゆきます。

1枚めの写真は「菊芋畑の草取り初日」

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2枚目の写真は、初日の草取りから1週間後・・・雑草の緑がかなり目立ちます。
また、除草した畝と除草前の畝を見比べると、全然違いますよね
除草作業に慣れたしらかば農園の社員も、さすがに苦労しています。雑草処理は早め早めが肝心です。

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植え付けから3週間経過し、地中深く植えた「菊芋の芽」が出てきています。

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今年の菊芋の作付けは、昨年の1.5倍に増やしています。全ての菊芋畑の草取りには4日ほど掛かりました。
芽が出て成長してゆくと、成長に合わせ土寄せ繰り返し行います。

 

2017年6月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : 兎澤

畑づくり最盛期(マニアスプレッタによる堆肥散布)

6~7月は、畑づくりの最盛期です。
栽培期間が一番長いゴボウの畑づくりから始まり、ニンジン、夏大根・・・秋大根まで、五月雨式に畑づくりを行います。
作る畑は16-18。

下の写真は、当園の自家製たい肥を散布するマニアスプレッタと呼ばれる「たい肥撒き機」です。
まずは、たい肥を撒き散らします。
秋田県鹿角市内から集めた籾殻、ワラ、野菜スープの残渣など、植物性有機と醗酵豚糞をバランス良く混ぜ合わせ、1年を掛けて腐熟させた自家製たい肥です。

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マニアスプレッタには、3、4トンのたい肥が積み込まれ、畑になる場所に均一に撒き散らします。

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すごい音と勢いで「たい肥」を撒き散らしてゆきます。下手に近づくと、たい肥が雨のように降り落ちてきます。

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その後、ロータリーをかけて畑づくりをします。

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良い作物作りには、健康な土づくりからをモットーに畑づくりを行っています。

2017年6月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : 兎澤

菊芋・わさび大根の植え付け

5月22日 菊芋とわさび大根の植え付けを行いました。

秋田県内の菊芋農家さんでは4月下旬~5月上旬までに菊芋の植え付けを終わっていると思いますが、5月中旬頃になっても遅霜の恐れがある田代平農場では、平年5月下旬に行っています。
菊芋の植え方は、いたってシンプル。元肥をたっぷり入れてあげて、深さ15~20センチの穴に種芋となる昨年の小ぶりな菊芋を落として、土をかけてあげると、2~3週間後には芽が出てきます。
ジャガイモのように大きいものをカットして植え付けしてもいいのですが、しらかば農園では小さな菊芋を取り置きしておき、一つずつ植えてゆきます。

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収穫する際のトラクター幅に合わせて植え付けを行っているので、こちらでは畝と畝の間に種芋を落とし、土を被せてゆくだけです。

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長さ100Mの畑が2つ・・・トラクターは200m位、先に見えます。

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しらかば農園の菊芋栽培は、「大きくて美味しい菊芋」を目指しており、お客様からも好評を頂いております。
東京ドーム9個分の畑地を利用して、連作はしない、株間、畝間は充分に広くとり、伸び伸びと栽培する・・・草取りや土寄せをしっかり行う・・・
これらが大きさと美味しさの秘訣です。
8月末頃には、背丈が3メートルを越すほどに成長しますよ。お楽しみに(^^)

また、わさび大根の植え付けも行いました。
わさび大根(山わさび)の太いひげ根を長さ20cmに切り揃え、斜めに深くて細い穴をあけて、ひげ根を入れて土を被せてゆきます。
今年植えたひげ根が太くなり、来年雪解け頃に出荷されます。

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ちょっと変わった葉を付けて、どんどん土の中で太くなってゆきます。
わさび大根の出荷は来年4月上旬です。

 

 

2017年6月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : 兎澤

冬越し野菜(ニンジン、ゴボウ)の収穫

秋田県と青森県の県境に位置する田代平農場では、雪解けと同時に冬越し野菜の収穫が始まります。
雪解けすればすぐに収穫出来るのではなく、収穫するトラクターが畑にぬからずに入れるような状態になったら収穫します。
最初は冬越しのニンジンから始まりました。畑の向こうに見える十和田湖外輪山ではまだ雪が見えています。

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次はGW明けの冬越しゴボウの収穫作業の様子。
雪解けすると、冬越ししたゴボウはすぐに新しい葉を出します。その葉が大きくならない内に収穫してしまいます。

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晩秋に収穫されたゴボウと同様に、新鮮です。甘みも増して、美味しかったです。

2017年6月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : 兎澤

わさび大根(=山わさび)の収穫

菊芋の収穫が終わった後は、近くに植えていた「わさび大根」(=山わさび)の収穫を行いました。
全国的には「山わさび」と言われていますが、私達の住む秋田県鹿角市では「わさび大根」と呼ばれています。

わさび大根は、雪解け辺りが収穫の適期で、最も風味や香りが良い状態です。厳しい自然環境だからこそ、固く引き締まった肉質と極上の辛み・風味のわさび大根が育ちます。
わさび大根(=山わさび)の産地は北海道が有名ですが、田代平農場の山桜の開花は、釧路や根室辺りと同じ5月中旬ですので、標高の高い十和田高原の大自然は、品質の良いわさび大根の栽培に適しているのでしょう。

収穫作業は、大型ショベル機でわさび大根の周辺を大きく掘起こし、土の中から根を傷付けないように丁寧に掘起こします。

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収穫直後の写真。なんだか良く分からないですよね。

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収穫後に、太い根の部分とひげ根を仕分けします。
太い根の部分を薬味に利用し、残りのヒゲ根を今年の株植えに使い、1年後の雪解けに収穫するのです。

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野菜スープ製造工場まで戻り、綺麗に洗ってみました。
ちょっと葉っぱはグロテスクな感じがしますが、通常はすぐに切り落とします。

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収穫したてのわさび大根を試食しました。
辛さは本わさびの1.5倍強く、摺り下ろしが瑞々しく、ツーンと鼻にぬける独特の辛みと風味が堪りません。
また、肉、魚、蕎麦の薬味、豆腐、納豆の薬味など、どんな料理にも合います。マヨネーズと和えたわさびソースも絶品です。

シンプル過ぎる食べ方ですが、摺り下ろしをアツアツのご飯にかけて、醤油を垂らして食べると、何杯でもご飯がいけちゃいます。卵かけご飯のアクセントにも美味しいですよ。
私のお勧めは、きゅりなどの浅漬けにたっぷりと摺り下ろした「わさび大根」を入れた漬物です。
爽やかな辛さを効かせた浅漬けの漬物は、ご飯のお供に、ビールのおつまみに最高ですよ。

雪解け直後の収穫が、最も極上の辛さだと言われている、今が旬のわさび大根です。
本日より、数量限定で「わさび大根」の販売を開始しています。
わさび大根の保存方法のテキスト付きです。

「わさび大根」の販売はこちら(しらかば農園ホームページ)

「わさび大根」の販売はこちら(ヤフーショッピングしらかば農園店)

 

 

2017年4月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : 兎澤

雪の下 菊芋収穫(最終日)

週が明けて、本日は「春堀り 雪の下 菊芋」の収穫最終日を迎えました。

雨の日が数日続き、ようやく菊芋の収穫が出来ました。

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最終日は少し冷たい風は吹くものの、春らしい温かい日差しの中での作業です。作業をしていると汗ばみました。

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大型ショベル機で掘り起こした「菊芋」。土の中から見つけてあげます。

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雨の日が続き、週末は好天に恵まれたせいか、先週の菊芋収穫時とは打って変わって、雪解けが進みました。1週間でこんなに雪が溶けるのかと社員みなびっくりです。

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雪の下から掘り起こした菊芋は、シャキシャキとした歯応えと甘みと風味が増して、とても美味しいです。

菊芋は野菜の持つポリフェノールや酵素の働きが強く、傷み易く変色しやすい特徴がありますが、特に冬越しして糖分が増した菊芋は、赤く変色しやすく、温度が高いとすぐに芽を出してしましますので、
菊芋をご購入する方は早めに食べてしまうか、漬物などにして保存出来るようにして下さい。
ジャガイモのように芽に毒性はありませんので、芽が出たらカットしてお使い下さい。冷蔵庫でしっかりと保存して、早めに召し上がって下さい。

ブログを見た方々より、多数問合せがあり、大変お待たせしましたが、数量限定にて「雪の下 菊芋」を販売します。

「雪の下 生菊芋」の販売はこちら(しらかば農園ホームページ)

「雪の下 生菊芋」の販売はこちら(ヤフーショッピングしらかば農園店)

 

2017年4月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : 兎澤

雪の下 菊芋の収穫(2日目)

昨日に引き続いての菊芋の収穫作業の様子をお届けします。

昨日は快晴でしたが、本日は曇り空で寒さの中での収穫になりました。気温は1℃。さすがに寒かったです。
農場は全面にまだ雪が1メールほどありますので、菊芋畑には農場入り口から徒歩で向かいます。収穫した菊芋は、キャタビラーの運搬機でトラックまで運び出します。
4月なのに気温が低く、雪が締まっているため、雪の上を平気で歩いてゆけるのが分かりますね。普通は歩けません。さすが北海道並の気候です。

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手作業での収穫のため、晩秋のジャガイモ収穫機による収穫よりも収量は落ちてしまいますが、畝幅いっぱいに広がる菊芋を土をかき分けて探します。シャベル等は菊芋を傷つけることになるので使っていません。

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大小様々な菊芋が収穫されています。

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4月11日の農場。
写真中央の木立辺りが、4月下旬収穫予定の冬越し人参の畑ですが、今年はGW明けでないと雪解けにならない感じです。
農場では、雪解けになると、冬越しのニンジンとゴボウの収穫作業が始まります。

春の菊芋収穫はもう少し時間が掛かりますが、数量限定で「雪の下 菊芋」を販売します。発売まで今しばらくお待ち下さい。

 

2017年4月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : 兎澤

雪の下 菊芋の収穫(第1日目)

久しぶりのブログになります。

今年最初の農作業は、雪の下から掘り起こす「菊芋収穫」作業です。
昨年晩秋に収穫した「菊芋」は、テレビや雑誌でスーパーフードとして取り上げられ、「生食」の菊芋はあっと言う間に売り切れてしまいました。
その後、全国からのお問い合わせが多い中、秋田県と青森県の県境に位置する十和田湖近くの「田代平農場」では、雪をかきわけての菊芋収穫作業が4月10日より開始されています。

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4月10日は、快晴の元での収穫作業となりました。気温は8℃。まだまだ寒いのですが、春めいた日差しで農場にも少しずつ春が近づいています。

下の写真は、3月23日から開始した「菊芋畑」の除雪作業です。東京では桜が開花した頃です。今冬は、1月はあまり降雪がなかったのですが、2~3月と降雪が多く、平年並の降雪量で、3月に入っても気温が低く、雪解けが進んでいませんでした。
田代平農場の積雪は2メートルを越し、冬期間は閉鎖されるほど、厳しい自然環境です。

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<3月23日の菊芋畑の除雪作業>

晩秋収穫の菊芋は、ジャガイモ収穫機で収穫しますが、春の畑はぬかるんでトラクターが入れません。大型ユンボで土を掘り起こし、手作業にて収穫します。
除雪されているとは言え、土はもの凄く冷たいです。土の中から菊芋を丁寧に掘り起こし、収穫しています。

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積雪2メートルを越す厳しい自然環境の中で、菊芋は甘みと風味が強くなり、とても美味しなりますが、晩秋収穫したものより残念ながら日持ちはしません。

どうして、わざわざ除雪してまでも雪の下から菊芋を掘り起こすかと言うと、菊芋は暖かくなると、すぐに芽を出してしまいますので、冬眠中の菊芋を掘り起こすのです。
雪国ならではの今が旬の菊芋です。

2017年4月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : 兎澤