今年の夏大根の収穫は7月末~8月下旬にかけて、計7回・・・週1~2回ペースで行われました。
1回目に収穫した大根は、7月の低温・長雨の影響で花芽の茎が伸長し、大根の花を咲かせてしまう「とう立ち=抽苔」する大根や肥大が鈍く、小ぶりな大根が目立ちました。
その後の天候回復で、2回目以降に収穫した大根は、夏大根らしく、瑞々しく大きな大根が収穫されています。
大根の収穫は早朝から取り掛かります。
まだ朝の涼しい内に大根をひたすら掘り続けます。畑の長さは100Mあり、一人2畝ずつ(大根2列ずつ)、ひたすら収穫していきますが、大根の葉を利用するため、葉を傷めないように丁寧に抜いていきます。
(写真は大根収穫作業数回分の写真を組合せしています)
この日は、朝もやがかかり、高原の朝って感じでした。
大根を抜き終えたら、大根の葉を切り離します。
その後、荒縄で大根の葉を取りまとめ、大根を袋に詰めます。(下の写真は葉大根の収穫の様子)
大根と大根の葉を4トン車に積み込み終わる頃がお昼頃になり、炎天下での作業になります。
昼食をとり、野菜スープ製造工場近くの大型ビニールハウスで大根葉を干し乾燥させます。
ハウスの中は40℃以上になり、蒸し暑さの中での過酷な作業です。
大根葉を干し終えたら、野菜スープ製造工場に戻り、大根を洗浄します。
全ての洗い終えたら計量し、大型冷蔵庫に格納します。1日約2トンほど大根を収穫しています。
夏大根らしい、大きな大根です。これだと1本で1kg近くあります。
昨年は「やませ」の影響で、小ぶりな夏大根しか収穫出来ず、平年より30%以上、収量が良くありませんでしたが、今年は平年並に収穫出来ています。
ただ、猛暑の影響なのか、大根の表面を食害する「害虫」が大量に発生し、大根の肌が綺麗ではありませんでしたが、収穫したての大根は瑞々しく、辛味が少なく、甘みがあって美味しかったです。
夏大根の収穫を終え、9月下旬の秋大根の収穫まで少し日にちが空きます。
その間は、主に各畑の草取りを行ない、9月下旬には1回目のニンジンの収穫作業が始まります。