新スタッフブログ
しらかば農園BLOG
菊芋畑の草取り
菊芋の植え付けを行ってから約2週間後の「菊芋畑」の様子です。
まだ芽が出てきていませんが、雑草が生えてきたので、早めの除草作業をします。また、この圃場は、昨年まで休耕していたせいか「シノビ」と呼ばれるやっかいな雑草が多く生えていました。
全国的には「ギシギシ」と呼ばれており、道路、畑、畦道・・・いろんなところで生えている雑草ですが、これを駆除するのは厄介です。畑づくりの前に農薬散布で、駆除しておけばいいのですが、特別な理由がない限りは全て手作業で除草してゆきます。
1枚めの写真は「菊芋畑の草取り初日」
2枚目の写真は、初日の草取りから1週間後・・・雑草の緑がかなり目立ちます。
また、除草した畝と除草前の畝を見比べると、全然違いますよね
除草作業に慣れたしらかば農園の社員も、さすがに苦労しています。雑草処理は早め早めが肝心です。
植え付けから3週間経過し、地中深く植えた「菊芋の芽」が出てきています。
今年の菊芋の作付けは、昨年の1.5倍に増やしています。全ての菊芋畑の草取りには4日ほど掛かりました。
芽が出て成長してゆくと、成長に合わせ土寄せ繰り返し行います。
畑づくり最盛期(マニアスプレッタによる堆肥散布)
6~7月は、畑づくりの最盛期です。
栽培期間が一番長いゴボウの畑づくりから始まり、ニンジン、夏大根・・・秋大根まで、五月雨式に畑づくりを行います。
作る畑は16-18。
下の写真は、当園の自家製たい肥を散布するマニアスプレッタと呼ばれる「たい肥撒き機」です。
まずは、たい肥を撒き散らします。
秋田県鹿角市内から集めた籾殻、ワラ、野菜スープの残渣など、植物性有機と醗酵豚糞をバランス良く混ぜ合わせ、1年を掛けて腐熟させた自家製たい肥です。
マニアスプレッタには、3、4トンのたい肥が積み込まれ、畑になる場所に均一に撒き散らします。
すごい音と勢いで「たい肥」を撒き散らしてゆきます。下手に近づくと、たい肥が雨のように降り落ちてきます。
その後、ロータリーをかけて畑づくりをします。
良い作物作りには、健康な土づくりからをモットーに畑づくりを行っています。
菊芋・わさび大根の植え付け
5月22日 菊芋とわさび大根の植え付けを行いました。
秋田県内の菊芋農家さんでは4月下旬~5月上旬までに菊芋の植え付けを終わっていると思いますが、5月中旬頃になっても遅霜の恐れがある田代平農場では、平年5月下旬に行っています。
菊芋の植え方は、いたってシンプル。元肥をたっぷり入れてあげて、深さ15~20センチの穴に種芋となる昨年の小ぶりな菊芋を落として、土をかけてあげると、2~3週間後には芽が出てきます。
ジャガイモのように大きいものをカットして植え付けしてもいいのですが、しらかば農園では小さな菊芋を取り置きしておき、一つずつ植えてゆきます。
収穫する際のトラクター幅に合わせて植え付けを行っているので、こちらでは畝と畝の間に種芋を落とし、土を被せてゆくだけです。
長さ100Mの畑が2つ・・・トラクターは200m位、先に見えます。
しらかば農園の菊芋栽培は、「大きくて美味しい菊芋」を目指しており、お客様からも好評を頂いております。
東京ドーム9個分の畑地を利用して、連作はしない、株間、畝間は充分に広くとり、伸び伸びと栽培する・・・草取りや土寄せをしっかり行う・・・
これらが大きさと美味しさの秘訣です。
8月末頃には、背丈が3メートルを越すほどに成長しますよ。お楽しみに(^^)
また、わさび大根の植え付けも行いました。
わさび大根(山わさび)の太いひげ根を長さ20cmに切り揃え、斜めに深くて細い穴をあけて、ひげ根を入れて土を被せてゆきます。
今年植えたひげ根が太くなり、来年雪解け頃に出荷されます。
ちょっと変わった葉を付けて、どんどん土の中で太くなってゆきます。
わさび大根の出荷は来年4月上旬です。
冬越し野菜(ニンジン、ゴボウ)の収穫
わさび大根(=山わさび)の収穫
菊芋の収穫が終わった後は、近くに植えていた「わさび大根」(=山わさび)の収穫を行いました。
全国的には「山わさび」と言われていますが、私達の住む秋田県鹿角市では「わさび大根」と呼ばれています。
わさび大根は、雪解け辺りが収穫の適期で、最も風味や香りが良い状態です。厳しい自然環境だからこそ、固く引き締まった肉質と極上の辛み・風味のわさび大根が育ちます。
わさび大根(=山わさび)の産地は北海道が有名ですが、田代平農場の山桜の開花は、釧路や根室辺りと同じ5月中旬ですので、標高の高い十和田高原の大自然は、品質の良いわさび大根の栽培に適しているのでしょう。
収穫作業は、大型ショベル機でわさび大根の周辺を大きく掘起こし、土の中から根を傷付けないように丁寧に掘起こします。
収穫直後の写真。なんだか良く分からないですよね。
収穫後に、太い根の部分とひげ根を仕分けします。
太い根の部分を薬味に利用し、残りのヒゲ根を今年の株植えに使い、1年後の雪解けに収穫するのです。
野菜スープ製造工場まで戻り、綺麗に洗ってみました。
ちょっと葉っぱはグロテスクな感じがしますが、通常はすぐに切り落とします。
収穫したてのわさび大根を試食しました。
辛さは本わさびの1.5倍強く、摺り下ろしが瑞々しく、ツーンと鼻にぬける独特の辛みと風味が堪りません。
また、肉、魚、蕎麦の薬味、豆腐、納豆の薬味など、どんな料理にも合います。マヨネーズと和えたわさびソースも絶品です。
シンプル過ぎる食べ方ですが、摺り下ろしをアツアツのご飯にかけて、醤油を垂らして食べると、何杯でもご飯がいけちゃいます。卵かけご飯のアクセントにも美味しいですよ。
私のお勧めは、きゅりなどの浅漬けにたっぷりと摺り下ろした「わさび大根」を入れた漬物です。
爽やかな辛さを効かせた浅漬けの漬物は、ご飯のお供に、ビールのおつまみに最高ですよ。
雪解け直後の収穫が、最も極上の辛さだと言われている、今が旬のわさび大根です。
本日より、数量限定で「わさび大根」の販売を開始しています。
わさび大根の保存方法のテキスト付きです。
「わさび大根」の販売はこちら(ヤフーショッピングしらかば農園店)