新スタッフブログ
しらかば農園BLOG
田んぼの溝切り(7/5)
7/5の田んぼの様子です。
7月初めから「中干し」を開始しています。「中干し」とは、田んぼから水を落とし、稲の生育を抑える事で、茎数過多を防ぐための稲作の栽培管理の一つです。
また、中干しを行うことで土壌中のガス抜き効果や根を活性化させる効果もあります。しっかりと田面を乾かすことで、硬くなり秋の収穫作業がスムーズに行えます。
しかしながら、田んぼによっては水はけが悪かったりするのがあり、「中干し」+「溝切り」を行う事で、今後の水管理が容易になり、しっかりと田面が固くなります。
どちらかと言えば、しっかりと田面を乾かし、秋の収穫時期にバインダーでぬからないようにするために実施しています。
実際、今年で特栽米の栽培も10年目を迎えますが、当初は「溝切り」をしていませんでした。秋の収穫期に台風や大雨で田んぼがぬかるみ、大変な思いを何度か繰り返し、今はしっかりと「溝切り」を行う事で解消されています。
溝切りは、下の写真のような農機具を使って、稲と稲の間に溝をつけてゆきます。
残念ながら、一人で行っていますので、作業風景は写真を撮ることは出来ませんが、作業前と作業後の写真を載せます。
<作業前>
<作業後>
溝切りした直後から、溝に水が溜まりだし、最終的に排水管に溝が繋がっていますので、そちらに水が流れてゆく仕組みです。
後は7月中旬までしっかりと田面を乾かします。
牛蒡畑の草取り(7/4-5)
梅雨の合間を見計らっての「牛蒡畑」の草取り作業を二日間掛けて行いました。
先週、田んぼの「手取り除草」を実施し、その後、野菜スープの製造を行ったのですが、畑に来てみると、仰天の雑草の生え方!!!
降雨が続き、あっと言う間に雑草が伸びてしまい、「この畑は何の畑?」・・・まるで茶畑のようです。
実は6月始めに播種した「牛蒡畑」です。
雑草は小さな内に除草してしまうのが鉄則なのですが、今年は天候の関係もあり、後手になってしまいました。
しかしながら、根気強く草取りを始めます。
6月の最終週の初め頃には、まだまだ小さいなと思っていた雑草も、あっと言う間に大きくなっていました。
牛蒡もしっかりと成長しており、除草されて気持ち良さそうです。
除草が終わったら、畝と畝の間をカルチ掛けして、出来上がりです。
綺麗に除草されました~(^^)
水田の手取り除草(6/27-28)
台風3号が関東に接近していた6/27から、2日間に渡り、水田の手取り除草を行いました。
膝まで水に浸かり、腰をかがめた姿勢での水田の手取り除草は、広大な畑の草取りに慣れた社員でも、音を上げてしまうほどの重労働な農作業です。(筋肉痛で階段の登り下りが苦痛になります)
1日目は、午後から雨が降り、雨の中での作業となりましたが、2日目は晴れて作業が捗りました。
今年で10年目となる「秋田県特別栽培農産物」認定のお米の栽培では、農薬や化学肥料を慣行栽培の半分以下にする生産基準があり、出来るだけ農薬を使わないように、また稲の根張りを良くする「撹拌・中耕作業」を兼ねて、除草作業を行っています。
稲の間に生えているのがノビエ等の雑草です。
この雑草を取りつつ、丁寧に稲の根際をかき回します。この「撹拌・中耕作業」が水田内に新鮮な空気を送り込み、根に新鮮な酸素補給と刺激を与え、根張りを促進させます。
また、土入の藁が発酵した有毒ガスを抜く大切な作業にもなります。
根の周りをかき回していると、ヘドロの臭がもの凄くします。どこの田んぼに入っても、藁の発酵したガスの臭がします。このガス抜きがほんと根にいいだろうな~って思います。
手取りによる除草作業をする農家さんはほとんど見かけません。
中には珍しがって車を止めて見学する方もいらっしゃいます。小規模栽培だから出来るもので、作業を出来るだけ楽にしたい・・時代とは逆行しています。
「特栽米」をアピールするパフォーマンスだと言う人も居ますが、パフォーマンスだけでは出来ない作業です(^^)
全ての作業を終えると、稲が健康的で生き生きとして見えてきます。実際に田んぼの中で間近に稲の状態を見れるのもいいものです。
畑づくり&播種作業の最盛期です。
6~7月は「畑づくりと種まき」の最盛期です。
もっとも栽培期間が長いゴボウの種まきから始まり、ニンジン、夏大根、そして8月上旬の秋大根の種まきまで、畑づくり~種まき作業を五月雨式に何度も繰り返してゆきます。
本日はニンジンの種まきをしています。トラクターの後方に播種機を取り付け、畝立てしながら、種を自動的に落としています。(遠くからのアングルでよく見えませんが・・)
秋田県では5月以降の少雨(平年の3割程度の降水量)の影響で、水不足から田植えが出来ない圃場があったり、アスパラガス、枝豆など数多くの農作物で発芽不良や生育の遅れがありました。
待望の梅雨入り(6/15)で若干は緩和されているものの、まとまった雨に期待する農家さんの声を聞きます。
十和田湖近くの我が田代平農場では、十和田高原特有の硬いシラス層(表土より1.5程地下)の岩盤があり、それを大型ショベルで砕き、その下にある軽石層を掘り起こす「土壌改良」をしています。
この土壌改良を行うことで硬いシラス層をなくし水はけを良くし、掘り起こした軽石に染みた水分が畑の保水力を高めています。
猛暑や干ばつ時にも保湿性が保たれていますので、今年の少雨の影響をあまり受けず、順調に農作物が育っています。