稲作の完全落水(8/27)と最後の畦畔草刈り(9/3)

9月下旬~10月初め頃に「稲刈り」予定の現在の田んぼの様子です。

8月下旬に落水していますが、圃場によって水が抜けきれない田はクロ切りして、雨が降っても排水しやすい状態にします。
落水とは田んぼの水を抜き、稲を乾かすことにより登熟を進め、また、土を乾かすことにより、稲刈りの作業がスムーズに行えるようにする稲作管理です。

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今回は二箇所クロを切って、排水しやすいようにしています。
これでも秋雨が長かったり、台風の到来が多い時は、田んぼに水が残り、充分に田んぼを乾かずことが出来ずに表面がぬかるんでしまい、稲刈り作業がメチャクチャ苦労します。当園では大型コンバインでの稲刈りではなく、はさがけによる天日乾燥する為にバインダーで稲刈りをしていますので尚更です。そのため、他の田んぼより若干早めに落水させ、田んぼを乾燥させます。

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落水から数日後の9/3は、今年最後の畦畔草刈りを行い、伸び切った雑草を刈りました。この頃は、畦畔の雑草も長く、刈払機に草が絡みつき、ちょっと大変でしたが、日中でもだいぶ涼しくなってきましたので、作業はしやすかったです。

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下の2枚の写真は出穂期の様子です(8/2撮影)。
茎の中で穂が育ち、ニョキニョキと穂が茎から出てきました。出穂してから好天に恵まれると、美味しいお米になると言われています。
昨年はこの時期の天候が悪かったのですが、今年は暑さもあり、太陽の恵みを目一杯浴びているので、美味しいお米になることに期待!当園では稲刈り後、更にはさがけによる「天日自然乾燥」で稲穂の油、栄養分を米粒に行き届かせ、美味しさが増します!

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これが現在の様子(9/2)
たいぶイネの黄化が進み、頭が垂れてきました。わずか、一ヶ月でこの位になります。

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10月は田代平農場の秋大根、ニンジン、ゴボウなどの収穫作業も目白押しですが、登熟の具合、田んぼの状態、天候を見ながら、適期の稲刈りが出来ればと思っています。

 

 

2019年9月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : 兎澤

金美ニンジンや秋大根の草取り(8/20,26-28)

夏大根の収穫が終わった翌日は雨でしたが、10月収穫予定の「金美ニンジン」の草取りを行いました。

「金美ニンジン」は、沖縄の島ニンジンの改良系で。色は鮮やかな黄色(レモンイエロー)のニンジンです。
肉質は柔らかく、上品な甘みがあります。生食、炒めもの、煮物にも良くあい、美味しい彩りを加えます。全国的にはあまり作付は多くなく、当園通販でも人気のある品種です。
7/20に種まきをして、一ヶ月後の様子です。本葉が2~3枚出た辺りでしょうか・・

雨の日はあまり草取りにはいい条件ではなく、草取りした雑草がまた畝間で根を張って立ち上がる場合もあるため、普段なら雨の日の草取りは行いませんが、草取り作業が遅れているため、雨合羽を着て作業しています。
畑に雨が染み込み、長靴が泥濘みます。

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草取りを続けていると、なにやら土に潜ったり、土から出てくる物体(害虫)がいます。
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これは、「ネキリムシ」と言って、植物の根元を食いちぎってしまう害虫です。
特に暑い夏や雑草が多い畑にいます。
これを見つけた時は手で引きちぎって駆除します。最初の頃は気持ち悪く、引きちぎるのが出来ない従業員も居ましたが、今は見つけたら即、「瞬殺」です。

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また、8/26-28は、「秋大根」の草取り作業を実施。

左側の圃場(大根の葉が大きくなって密集している畑)は、9月中旬収穫予定。
立鎌で草取りしている圃場は、9月下旬収穫予定で、その右隣の圃場は、10月上旬収穫予定のいずれも秋大根です。

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まだ雑草も小さく、立鎌で畝を削ってゆくだけで除草になります。少し欠株が見受けられますが、生育は順調そうです。

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秋大根の草取りが終わると、次はゴボウ畑の草取りが待っています。
今年は天候のせいか、草取り作業が多いな~

2019年9月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : 兎澤

夏大根の収穫(最終日)

7月下旬から行われていた「夏大根」の収穫も本日(8/19)が最終日です。
早朝こそ涼しかったものの、日中はグングン気温が上がり、十和田高原で30度超え・・・。地元、秋田県鹿角市では8/19-20に行われるお祭り「花輪ばやし」が終わる頃には、朝夕はめっきり涼しくなり、日中も過ごしやすくなると言われていますが、この日はかなり暑くなりました。

さて、今年の夏大根は概ね収量は良かったのですが、8月中旬に収穫した一部の大根畑で「トウ立ち」が見受けられました。
「トウ立ち」とは、発芽してから低温が長日続いたり、一定の条件が揃うと、花芽を作って花茎を伸ばし、花を咲かせる植物の生理現象ですが、「トウ立ち」した大根は繊維が固くなったり、ス入りするなど品質低下を招きます。
6月下旬に種まきを行い、7月上旬に発芽した後に低温が続いた時もありました。「トウ立ち」した大根は、発芽してから低温が続いたため、ダイコンの花を咲かせ、早くも種を残す準備をしたのか・・・植物の方がよほど、自然や天候に敏感なのだなと感心してしまいました。数年に一度、この様に「トウ立ち」する大根を見受けすることもありますが、久しぶりでした。

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夏大根らしく、長みのある瑞々しい大根が沢山収穫されました。
長さがあるので、大根を引き抜く時の手応えはかなりなものです。さすがに腰がイタイ・・

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堀り取り後に大根の首元から大根の葉を切り離す作業です↓ 長さが100mある畑に大根がびっしり・・

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会社に戻り、大根の洗浄をしています。
この日1日で、1日の収穫としては過去最高の6トンの収量がありました。本数にすると推定で12,000~15,000本ほど。
一人当たり1,700本以上は大根を抜いている計算です。こりゃー腰もイタくなる訳です。

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夏大根の収穫が終わると、9月中旬から秋大根や稲刈り、ニンジン、ゴボウと収穫繁忙期が始まります。

 

 

2019年9月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : 兎澤